雑記

いつのまにかすっかり桜が咲いていた。
春は嫌いだし季節の訪れなんか感じても足の指が痒くなって皮がむけたり進まない自分の時間にうんざりするだけだけれど、桜は見たいと思うのは何故だろう。花は好きだからだろうか。綺麗なものは見たい。
3月は後何日で終わるんだっけ。ともかく終わるらしい。時間の流れがこんなに早く感じられるようになったのはいつからだろう。20歳を過ぎたあたりから、酒で夜をすっ飛ばしたりつまらない仕事で時間を溶かすようになってからは特に。

今月はありがたいことに結構人と会っていて、昨日も好きなバンドのライブに行って、そのこともできたら記事にしたくて、酒と時々爆音を友達に加えて楽しい時間を過ごした、過ごしたけれどこれだけ楽しいことをしても、空っぽの人生は変わらないと気がついてしまった。
生活のディティールは生活のディティールに過ぎない。空の芯にいくら色を付けたり引いたり飾りつけようと滑り落ちてしまう。生活が人生の目的になればそれは軸たり得るけれど、私の問題はそれでは解決しないらしかった。つまらない仕事に時間を費やして酒で悩みを消す人生に問題がある。問題は見えている。ならば変えろ。変えていけ。だから何処へどうやって?

普通の生活をかなぐり捨てて見初めた幸福に死ぬ気で手を伸ばして、打ち切られて、普通の幸せが欲しいと思うようになって、そして普通の幸せなんか本当に望んでいるのかわからなくなった。そもそも健常な心なんか今更手に入らないだろうと思うけれど。私は私の心で感じたこと、理解できたことを愛してもいるらしいことにも気がついた。ペソアの詩がわからない自分、シオランの言っていることがわからない自分、大森靖子の曲を理解できない自分、暁美ほむらの心がわからない自分。そんな自分は嫌なんじゃないかと。

幸福に手を伸ばしている状態が幸福であるというのは正しいかもしれない。自分が何をしたら幸せなのか知っているのは自分だけだとアイカツ!でも言っていた。

今の仕事を辞めてやりたいと最近強く思う。
近くに座った女子高生の会話がイヤホンをしていても眩しくて怖かった。


生活は続く feat. MCビル風 | ヱスケーhttps://kikuchisk.bandcamp.com/track/feat-mc