労働と人生について

仕事とは一体何なのでしょう。
私が今やっている仕事は中学生でもできそうなしょうもな倉庫ロボット業です。いやそれだって気力体力、向き不向き、技術とか器量とかスピードとか必要だしリーダーともなれば現場を回す力が必要ですが。
でも少なくとも私にとってはしょーもない仕事なのだ。少しの頭と手癖で時間が過ぎるのを待つばかり。当然高給でもなく我慢料として僅かな金を得る日々。
幾らかは社会の、主に物流の役に立っていると言えるでしょうが、私にとってはやり甲斐もないしやりたいことでもないしやる気もなく、ただあるかないかわからないような社会的存在価値と生活のために時間と精神と肉体を犠牲にしている。そんな生活にもう嫌気がさしている。だから辞めることにした。

人生のうち労働が占める割合はあまりに大きい。それが納得できないようなものだといずれ限界が生じるのですね。私の場合は元より一生続けるつもりはない仕事だったけれど、大体1年過ぎた辺りから苦痛が増大しはじめた。いずれ就活もしなければいけなかったというのもありますが。

とはいえ自分の仕事に納得して、満足して、精力的に働いている人がどれだけいるのでしょう。きっと仕方なく、嫌々ながら、やってくる朝に怯えながら、くたびれた顔で仕事場に行く人が殆どのはず。それが普通のはずです。
そんな社会にも疑問を持たざるを得ませんがそれは一旦置いて、そんな人たちがどうやって人生を豊かにさせているのでしょう。

1つ考えられることに趣味がありますね。大半の時間を嫌な仕事に費やしても、休日や空いた時間をきちんと自分のやりたいことに使えていれば苦痛は軽減される可能性が高い。
アニメや漫画、映画などカルチャーを摂取するも良し、料理や絵や手芸など生産的なことをやるも良し、旅行に出かけたり美味しいものを食べに行くのも良し。趣味にできるようなことはこの世に山ほどあります。

または人と会うこと。家族、友人、恋人。親しい人たちと会ってお喋りをしたりお酒を飲みながら美味しいものを食べたりすれば人生が良いものに思える確率はかなり高い。久しぶりに知り合いに会えたりしたらそれもまた良いでしょう。

あとは勉強とか、何か自分の能力を高めたり磨いたりすること。趣味に近くなるが自己肯定を高めるという意味では最も相応しいかもしれない。

他にもありそうですが、仕事に不満があってもこれらのことをやって自分の人生はこれでいい、と思えたら生きていけるでしょう。

で、上にあげたようなことをやっても仕事が足を引っ張る場合です。つまり私はそうで、友人がいて、恋人がいて、一応趣味もあってそれを他人に認めてもらうような機会まであっても、やっぱり自分がまともな仕事をしていないということが頭から離れないのだ。人生の中で占める割合と比例して、仕事というのは私にとって思ったよりも重いものであったらしい。

できれば、自己実現ができるような仕事に就かないといけない。自己実現というのは仕事における問題だけではないかもしれないが、ひとまずは仕事をなんとかしないといけない。自分にできることで、やりたいと思えることで、誰かの役に立つことで、見合った報酬をもらえる仕事がしたいよ。贅沢だなあ。就活もしたくないのに。つまんねー仕事したくないよ。少なくとも、どれだけ頑張っても自分が頑張ったと思えない仕事はしたくないよ。

仕事で自己実現できている人、本当に素晴らしい。そのままスキルアップ等突き進んで行ってください。
仕方なしに仕事をしている人、それも忍耐ができて素晴らしい。ままならなかった人生を共に呪いながら酒を飲みましょう。


まあ6億当たったら仕事なんかしないけどな。さよなら。